引越し業者の歴史は意外にも新しい

引越し業者は、物を売る小売業者やお金を扱う金融業者のように歴史のあるものではなく、冠婚葬祭業者のように何か切掛けで成り立った業種なのです。しかも、引越し業者が誕生したのは、今から30年ほど前の1970年代に現在のハトのマークの引越し社の前身である、引越専門協同組合が発端となっています。引越専門協同組合は、その名の通り引越しを専門とする業者が集まって出来た業者で、しかも集まった業者の本業は全て中小の運送業者なのです。これら運送業者が転勤や進入学で引越しする人が多くあり、高い需要のなかで梱包や荷解きのサービスを始めたことが引越しサービスとしての切掛けのようです。

その後、平成に入りバブル景気を向かえたことで、人の異動しさらに多くなり、引越しサービスの需要が一気に高まったのです。アリさんマークの引越社や松本引越センター(現在は廃業)、アート引越センターなどがこの時代に誕生しています。バブル景気が終着して経済がしぼみかけたときに、一世を風靡して現れたのがサカイ引越センターで、安さを売りにし派手なテレビCMで話題となりました。その後、各業者とも価格競争を激しくなり値引き合戦が始まりましたが、一方で引越しをめぐるトラブルも急増していきました。特に人件費を抑えるために、その日雇い入れたアルバイトだけで引越し作業にあたったことで、荷物の破損などが相次いだようです。現在は、引越し値段を安くするサービスと品質とお任せできる安心を売りにするサービスを重視するものに分かれています。
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引越しとはそもそも家族や知人で行うものでしたよね。

引越しと言う言葉は、どうやらつい最近出来た言葉のようです。日本が高度成長を迎えた昭和30年代になり仕事を求めて人が都会に出てきたことからのようです。昔は、生まれたところで仕事をして生活を営むのが普通でしたが、多くの人が都会の会社に入ったり、学校に入学するようになったことで、生活の場がこれまでのとは違うところに移転することから引越しがはじまったようです。ただ、このときは引越しを行う引越し業者はまだ存在していませんでしたので、家族総出や友人、会社の同僚が荷の荷造りや運搬、荷解きなどを手伝っていました。

しかも現在のように家電品や家財道具が溢れかえっていることはありませんでしたので、自分が生活していた衣類や食器、書物などと、ほとんどがこじんまりとした引越しだったので、専門的な人がいなくても引越しが出来たのではないでしょうか。現在は、テレビやエアコンをはじめとする家電品か多くあり、また移動するには機器の設定や据え付けが必要など専門知識を必要とするものがあるため、自分で引越しするのは難しくなっています。

また、住宅事情も昔なら平屋で大きな縁側があって、そこから荷物の出し入れが出来たのですが、現在は高層マンションや狭い路地にはいった住宅街なとど荷物の出し入れが非常に困難な状況になっています。引越し業者は、こうした現在の住宅や生活の事情にあったサービスが出来るようなのになっていますので、ほとんどの人が引越し業者に依頼して引越しを行うのが当たり前になっています。

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